■虎魅力欠乏症

 阪神タイガース。負けたっていい…とは絶対に言わない、むしろ大金をかけて外から選手をたくさん連れてきているんだから結果も求められる。だがしかし、その辺りが上手くいかないにしてもチームに魅力が無い今のタイガース。

 投手陣は、先発が柱不足でエース格と目される能見でさえほぼ五分の星。中継ぎはまぁそこそこかもしれんが、昨シーズン序盤の榎田みたいに目だって魅力ある選手がいない。抑えは交流戦半ばにしてすでに3敗してるという藤川。

 やっぱりキャッチャーと合ってないというのもあるんじゃないかな。ちゃんとピッチャーはキャッチャーの言う事聞いてるのかなと。今レギュラーの藤井はキャッチャー単体としてはいいキャッチャーだと思うよ。ただ、バッテリーで考えた場合、まだタイガースに溶け込めてないような気がすると言うかなんというか…ちょっと浅い感じがする。城島及びその他大勢の若手は論外。

 野手にも今魅力ある選手はいないね。魅力ある選手って一昨年のマートンみたいにアベレージが高いというのもいいのだけど、チャンスで打ってくれるかどうかがファンから見た魅力の高さだと思う。レギュラー落ちした新井を筆頭に軒並み得点圏打率が打率を下回る。2chの実況スレみてても、チャンスで点が入りそうというよりダブられないか心配という書き込みが非常に多い。チャンスがピンチ状態って90年代の暗黒時代に言われてた事ではとw

 赤星みたいな脚のある選手がいないのも痛い所。この前、比較的足の速い(はずの)柴田の盗塁みたんだけど、相手が送球ミスってセーフになるというちょっとどうなんだソレみたいなね。守備に関しては、内野はエラーさえなければ問題なくて、問題あるのは外野。今の守備陣(金本、マートン+誰か)見てると新庄がいかに”神”であったかが良く判るわ。俺は他チームも含め今まで見てきた選手の中で新庄が外野守備№1だと思う。

 打線が低調な時期に2連戦が続く交流戦だったというのも不運だったかな。数多くのエース格が抜けたパリーグ相手だけど、それでも2連戦はチームの主力投手と当たる事が多くなる。しかも慣れてないパリーグの球団相手。まぁその辺はやる前から判りきった事だったしそれよりも自チームの見直しが先かな。

 チーム内に”怒る”人がいるのかな?
 馴れ合いのチームになってないかな?

 かつて金本が”お前らと一緒に野球やってると腹立つわ”とか”(凡走の鳥谷に対して)はしらんかい”と言ったとか言わなかったとか…それくらい言える選手。城島が普通くらいの活躍でもしてくれていれば彼にその役割を期待できたんだけどね。俺はただのファンだから、お前等しっかりしろくらいにしか言えない。



■天皇賞(春)’12

1着:ビートブラック
2着:トーセンジョーダン
3着:ウインバリアシオン

(JRA公式サイト)
出馬表http://jra.jp/keiba/thisweek/2012/0429_1/syutsuba.html
映像http://jra.jp/JRADB/asx/2012/08/201203080411h.asx


 今日の天皇賞(春)は単勝1.3倍のオルフェーヴルがどういう勝ち方をするかという所に注目するレース。今年の古馬中長距離路線は、オッズが示すとおりオルフェーヴル1強といっていいような状況だった…はず。


 結果はご存知の通り、オルフェーヴルは去年の勝ち馬ヒルノダムールと同着の11着に惨敗。今日のオルフェーヴルは去年は見られなかった黒いメンコをつけてのレース。個人的には競馬に集中させてまっすぐ走らせるには、メンコだけでなくブリンカー併用が効果的だと思うんだが…。オルフェーヴルのスタートの出はまずまずだった、でも大外枠のオルフェーヴルの1つ内にいたトウカイパラダイスがスタート直後に若干外によれてオルフェーヴルがさらに外に振られていた。結果論ながら道中に不安のあるオルフェーヴルにとっては暗雲漂うスタートであった。

 その道中だが、オルフェーヴルは後方3番手の外側。この前の阪神大賞典の序盤と同じくらいの位置取り。オルフェーヴル自身には特に問題あるとは思えなかったが、展開がそうはいかない。去年のエリザベス女王杯でもそうだったように抜けた実力馬が追込の場合、他の馬(+鞍上)はその実力馬が動くまで我慢するか、思い切って前にいくかの二択を迫られる。今回の上位三頭のうち、前者が2着のトーセンジョーダンと3着ウインバリアシオン、後者が優勝したビートブラック。

 先頭で競り合う2頭にかなり差が開いて1頭、そこからまた差が開いて残りの馬群という展開のアヤもあっただろうか。先頭が2頭で差が開いて馬群、または先頭が3頭という形ならばまた違った結果になったと思う。こういう大逃げに近い展開になると、先頭を走ってる馬の次の馬がキーになってくるのかもしれない。

 4コーナーから直線入り口のオルフェーヴルはこれまた問題ないいつもどおりのレース運びだったと思う。ただ、結果的には前にいったビートブラックと早く仕掛けたトーセンジョーダンには遥かに届かなかった。(という意味では4コーナーまでに問題があった)それだけでなく直線での爆発的なノビもなかった。今まで他の馬とは素質?才能?の違いを見せ付けて勝っていたオルフェーヴル。負けた前走にしてもラストの直線の加速はものすごいものがあった。それを見せられなかったという事は、馬に何か問題があるのかも。いや、それは単にどこかに故障をしてるとかそんな単純なものじゃなくてね。

 また、最後の直線まで”いつもどおり”で来ていながら負けたという事は、俺は鞍上を変えてもいんじゃないかと思う。去年、とくに秋競馬は全て大外のまくりばかりで勝っている。それにかまけて、いやそれがこの馬に最も適していると信じて鞍上は競馬をしたのだろうが、それじゃダメみたいなところに来てるんじゃないか?

 力は馬が持ってるんだから、あとは工夫。工夫のできる鞍上で一度みてみたい気がする。外国人ジョッキーか、安藤か、武豊、1レース限定なら岩田。この辺で見てみたい。馬の力を信じるのは同じでも、信じて今までどおりのやり方を貫くのか、力があるのを信じるからこそ別のやり方を試すのか、この当たりはジョッキーの考え方が現れるね。

 
 しかし、2着のトーセンジョーダンは久々じゃないか?秋の天皇賞優勝馬で春の天皇賞も通用したのは。3着のウインバリアシオンは2番人気で3着だから傍目にはまぁ及第点かな。とくに目立つレースはしてなかった。1着馬2着馬が4コーナーで前にいたという展開からすれば仕掛け遅れは明白ではあるので、陣営は”せっかくオルフェーヴルがこけてくれたんだから…勝てたのに…”とかなり悔しい思いをしてるはず。

 オルフェの次走は普通なら宝塚記念でしょうな。


■ドバイWC’12

映像http://jra.jp/news/201204/040105.html(JRA公式サイト)

結果
エイシンフラッシュ 6着
スマートファルコン 10着
トランセンド 最後

 スマートファルコンに関しては自分のレースができなければこんなもんだな。あくまで逃げて強さを発揮する馬。逃げられれば多少厳しいレースでも耐えれるが、逃げられなければ惨敗。最終コーナー前でちょっと上がっていくそぶりは見せたが、直後に他馬に突き放される。ちょうど日本でスマートファルコンがやってきたようなことをやられてしまった。
 レース前からいれこんでて、スタートで出遅れ、挽回しようにも周りから迫られて進路をなくして後退。不利は不利なんだけど、進路をなくす前に強引に追っていけなかったところに武豊の現状を見た気がする。それでも途中であがっていくとかいう選択肢はなかったのだろうか。おそらくこれから先の武豊には、よほどの奇跡的な巡り合わせが無い限り制覇どころかそのチャンスも回ってこないだろう。残念ながら彼の騎手には、ドバイWC制覇と縁が無かったようである。

 変わって逃げたトランセンドはまわりの馬からかなりプレッシャーかけられてたみたいだな。直線にはいる前にすでに力尽きた感じがした。まさに力負け。エイシンフラッシュは事前からテレビでもラジオでも馬体がすごく良いと言われていた。レースは中段から内内を通って、最後じりじり伸びたものの先頭までは遥かにとどかず、ある意味日本馬の定位置ともいえる6着に終る。

 ま~終ったことは終ったこととして、前へ進むしかない。故障などなく日本に戻ってくる事を祈るのみ。期待していたスマートファルコンは、事前の調教情報からあまり調子が良くないのだろうとは受け取れた。それはあまり強い調教をしていないという事だったから。強く追えばいいわけじゃないけど、トランセンドがきっちり追いきってるのに対しスマートファルコンは軽め軽め。体調の回復に専念してたのかもしれない。3頭とも成長のピークは過ぎた感がなきにしもあらずだな。


 去年、スプリンターズSで日本に来たロケットマンについてと同じ感想をもった。全力で逃げるスマートファルコンが見てみたかった。


■BS11
「うまナビ!イレブン ドバイワールドカップ 生中継スペシャル」
3月31日(土) 26:00~27:00 生中継

■CSフジテレビONE
「ドバイワールドカップSP~NIPPONの挑戦II~」
3月31日(土) 26:00~27:00 生中継
※ 4月1日(日)フジテレビ「みんなのKEIBA」においてもレースを放送します。

■MBSラジオ
「MBS競馬中継スペシャル 2012ドバイワールドカップ実況中継」
3月31日(土) 25:55~26:55 生中継

■グリーンチャンネル
「2012ドバイワールドカップデー中継」
3月31日(土) 22:30~27:00 生中継(無料放送)



BS11で映像見れて、ラジコでMBSラジオが聞ける

■【ドバイWC】スマートファルコン順調!英ブックメーカーで2番人気

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120320-00000518-sanspo-horse

 31日といえば…結構リアル/ネット上でイベントごとが重なる日。その中で俺が最大に注目してるのはなんといってもドバイWC。日本からの出走馬はスマートファルコン、トランセンド、エイシンフラッシュの3頭。

 俺の期待はもちろんスマートファルコン。中央でのG1勝ちがないとか、相手関係が楽なのばっかりだとか、アンチ武豊も混ざっていろいろ”ケチ”をつけられてるんだけど、俺はこの馬本当に強いと思ってるから。去年のJBCクラシックの回顧記事でも書いたとおりだ。スタート加速が良く、道中もついてこさせず、4コーナーの反応良し、そしてどんなに調子が落ちていても(東京大賞典)最後まで先頭はゆずらない。

 これが判ってるな~と思ったのが上のアドレス先の記事にある英ブックメーカー。普通は海外で実績と経験あるトランセンドを推しそうなものだけど、スマートファルコンが推されている。もちろんただの賭けオッズ。それでも2番人気に推すって事はそれだけ実力アリと見てるわけ、それにダービー勝ちのエイシンフラッシュや最優秀ダートホースのトランセンドより上の評価というのが個人的に嬉しい。

あ~楽しみだなぁ。
スマートファルコン勝ってほしい。勝ち負け際どい所になると不安は鞍上の武豊かもな~。年齢からくる衰えにより某ジョッキーランク本ではすでに20位以下とされてしまっている。最後まで追い続けられるかが心配。馬がAW馬場をこなすかこなさないかは正直関係者でも判らないと思う。とにかくスタートだけ、スタートさえ決まれば流れていつもの競馬に…それで負けたらしょうがないという所がある。


■東日本大震災級の津波での浸水想定図(暫定)

が、公開されていた。
自分の住んでいるところは比較的海の近くであるが、浸水予想区域には含まれていなかった。ただ、土地が想定される津波の高さと同じくらいの標高にあるとされているので警戒区域には入っていた。さらにいうと、役所や企業ががよく言う”想定外”なんて言い訳を加味すると、東日本大震災級の地震で津波が発生したなら結構危ないみたいである。



追記
■読売、巨人選手契約に関する内部資料流出問題

 ヤフーニュースのコメント欄みてるとヒドイなこれ。俺は前にも書いたけど、ルールがあったわけでも、罰則が決められてたわけでもないんだから、何の問題もないと思っている(ちなみに巨人ファンではない)。東電の件でもそうだけど、今回なぜ一方的に読売を叩くのかわからん。さらに、複数のニュース記事では明確なルール違反じゃないけど”ファンは納得しない”、”ファンの受け止め方は違う”などとあり、”ファン”という言葉ひとくくりにされているのが腹が立つところ。俺みたいに野球ファンであって、何の問題も無い、むしろこんな事が開幕前にタイミングよく出てくるという事に疑問を持つという人間もいるんだ。

 ”強い巨人を倒せ”という思いは俺ももってるけど、それはグランドでの話であってこんなゴシップ系の話題で叩くなんて事ではない。去年のドラフト前の清武にしても、今回の朝日にしても野球人気の低下を招かないでもらいたいね。読売には今後このような情報流出が無いように、徹底して流出経路を調べてもらいたい。



■標準額超える契約金=巨人、朝日に抗議書
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120315-00000155-jij-spo
プロ野球巨人が逆指名で新人を獲得する際、12球団で申し合わせた最高標準額1億5000万円を超える契約金を支払ったと朝日新聞が15日報じたことに対し、巨人は「野球界のルールに反していない」とし、朝日新聞に謝罪文掲載を求める抗議書を同日送った。
 朝日新聞によると、6人は、2001年入団の阿部慎之助捕手の10億円を筆頭に、野間口貴彦投手、高橋由伸外野手、内海哲也投手の他、上原浩治投手(現レンジャーズ)、二岡智宏内野手(現日本ハム)。

他球団の反応
http://www.asahi.com/national/update/0315/TKY201203150231.html

 朝日新聞が鬼の首をとったようにスッパ抜き、世間での盛り上がりを新聞の売り上げに期待したのかもしれないが…

正直、ちょっと弱いね

・野球界のルール違反ではなく申し合わせに反しただけ
・罰則規定のついた07年よりずっと前だった
・今更感

 NPBのコミッショナーも措置を取る事は考えていない。残念ながらアンチ巨人ですら速攻でトーンダウンするネタ。それぞれの球団でも多かれ少なかれ同じような事があるんじゃないかという疑いをそれぞれの球団のファンももっているのではなかろうか。


 俺はドラフトや逆指名の選手が、そろいもそろって契約金1億5000万、年棒1500万なんてありえないだろと思っていた。きっちりと罰則の決まった以前の話であることからどうでも良いと思う。つまり、今回の件は以前の清武の乱と同じく、読売に刃向かった挙句に自爆した(しそう)な朝日のような感じがする。せいぜい俺の日記にネタを提供した程度。


 それにしても時期が悪い。ちゃんと決まったルールへの違反を報道するのなら話は別であるが、それ以前のせいぜい同義的違反程度の事を、このプロ野球開幕前の重要な時期にそのイメージを低下させるような事をするとは…。失笑…というより怒りに近い感情が沸いてくる。ただでさえ視聴率が取れず地上波のテレビ中継がほとんどなくなってしまっている現状なのに、さらにイメージを低下させるか?という思い。俺なんてプロ野球中継が以前のように見れるなら球場外のルール違反なんてどうでもいいよ的考えである。






■プロ野球のユニフォーム

コロコロ変えないで欲しいんだけど…
デザインの良い悪いじゃなくてね、チームへの愛着が薄れそうになる。
横浜みたいに親会社が変わったなら変更もありかと思いますが、ここ最近のように毎年数チームがデザインを変えてるのは疑問アリ。特定のチームを応援しつつ、プロ野球全体が好きな俺としては、どこのチームに限らずユニフォームを変えることは今までのプロ野球(チーム)を否定されているようで納得がいかない。

選手は毎年入れ替わるけど、ユニフォームは変わらない。
それが”伝統”ってものだと思うんだよねぇ。
コロコロ変わるとその伝統が軽んじられているようでいい気はしない。

あと交流戦とかの過去ユニフォーム着用もやめて欲しい。
今のチームを応援したいのになんか違うだろ?って気分になってくる。
一見してどこのチームかわからない時あるね。



■川崎記念’12

1着スマートファルコン レコード
2着ランフォルセ 4
3着フリオーソ 4

 前走で疲労度や調子が心配されるなか接戦を制したスマートファルコン。本日は1番人気ながら単勝110円(100円じゃなかった)。この馬が今年のドバイを見据えるのか、それとも国内に専念するのか試金石になる一戦だろうと思った。

 レースはスマートファルコンが好スタートを切っていつものように先頭。1馬身差で復帰戦のNAR年度代表馬フリオーソ。3番手にランフォルセ…以下用なし感がただよう馬がぽつぽつと馬群は固まらずに比較的ばらけた状態。

 2週目3コーナーでフリオーソが仕掛けて先頭のスマートファルコンに向っていって差を少しつめたが、直後にスマートファルコンも加速してあっさり差を広げられてしまう。4コーナーから直線入り口でスマートファルコン再度加速、2番手にいたランフォルセを突き離す。あとは無難に直線を走ってゴール。久々だったフリオーソは健闘したような、してないような…3着だけど勝ったスマートファルコンとの差は8馬身。鞍上武豊、再度「ドバイ、行きたいですね」。


1着スマートファルコン。
 メンバーが手薄(トランセンドがいない)であったが、強さを見せる事はできたと思う。馬場が渋っていたというのもありレコード勝ち。
強さその1:スタートから一度も先頭を譲らなかった
強さその2:先に仕掛けられても先頭を譲らずむしろ直後に加速して離した
強さその3:コーナーの終わりから直線入り口で後続を一気に突き離した
 以上3点から去年秋の一番いい時(JBCクラシック時)に近いくらいには復調してるのではないだろうかと思う。同じ又はそれ以上ではなく近いくらいというのは、ライバルが手薄だったからこの競馬ができたのではないか?という若干の不安点があるから。海外で、ドバイで勝負するには欲を言えばもう1つ上積みが欲しいかなと素人ながらに思いまいた。

 いくらダート専門の馬とはいえ、ドバイWCを勝つ事になると種牡馬としての人気は相当なものになるはず。逆に言えば国内のダート戦をいくら勝とうが種牡馬として成功するにはなかなか難しい所がある。スマートファルコンの父ゴールドアリュールみたいな例は稀。カネヒキリやヴァーミリアンがずーっと走らされてたりしたのは種牡馬入りしてもあまり儲からないからという記事を見た記憶。

 それに俺は武豊にドバイワールドカップを勝ってもらいたい。武豊のクロフネに対するあるインタビューでの言葉、「ジョッキーのエゴ、勝手な未練なんですが、この馬なら例え一年以上休んだとしても再びチャンピオンとして君臨できたと思います」。もう7,8年くらい前の言葉なんだけど、この言葉が俺の記憶から消えないね。この馬でジャパンカップダートを勝った時、武豊は本当にドバイWC制覇の夢を見たんじゃないかな(ちなみに俺も見ました…)。去年のJBCクラシック制覇の後とこの日の2度、勝利ジョッキーインタビューでドバイの事を口にする姿を見て、彼も相当期待してるんだろうなぁと思った。


■小島貞博師死去につき

騎手として92年ミホノブルボン、95年タヤスツヨシでダービー2勝を挙げ、その後調教師として厩舎を開業していた小島貞博さん(60)が23日午後6時36分、滋賀県栗東市内の病院で死亡した。同日午後、同市内の栗東トレーニングセンター内にある厩舎2階で首をつって自殺を図ったとみられる。(スポニチアネックス)


(参考:netkeiba.com)
http://db.netkeiba.com/trainer/01060/ 

 各所掲示板やニュースのコメント欄で各人(競馬ファン)の意見を拝見させていただくに、この人についてほとんど知らない人が多く書き込んでいるのに驚く。書き込まれた内容がミホノブルボンだのタヤスツヨシだの、果ては乗ってもいないライスシャワーを絡めた論争をしてる馬鹿な輩もいる。彼の人個人に対して弔慰を示すものではなくただ単に自分の知ってる事を書いてるだけというものは、この事件を一層悲しくするものであるね。しかもそれが彼にとって華やかだった部分のみでは。

 知らない人が多い、でも世間一般にとってマイナーなわりには今回の自殺(おそらく)のニュースの扱いは比較的大きいように感じる。これがマスコミ/競馬関係者と世間一般の認識の差であるかに思う。

 彼についてはこのサイト(ttp://www.retsuden.com/)のタヤスツヨシとチョウカイキャロルの項が参考になると思う。実際俺もこれを読むまでは単なるダービー2勝のおじさんジョッキー程度にしかしらなかったわけだけど、光があれば必ず影もあるんだね。引退してからすぐに厩舎を開業し、多くはないが毎年二桁の勝ち星をあげる状態。しかも経営状態が美浦より総じて良いとされる栗東で。

 今年度(も)行われた中央競馬の賞金の減額など運営資金の縮小。賞金が減ればその分馬主がへって牧場の経営が難しくなる。これについては以前、メジロ牧場倒産関連や賞金減額関連についての日記でも書いた。めぐりめぐって当然、厩舎の経営も難しくなってくる。現在、厩舎で働く厩務員の給料やボーナスは、その厩舎の成績いかんによらずほぼ一定の決まりで決められているので、成績があがらない厩舎ほどますます経営を苦しくしている。これが今回の自殺(おそらく)に関連したかどうかについては判らない。全く関連性が無いことはないだろうと推測できる程度である。もし厩舎の経営難が原因と判明すれば、JRAはなんらかの防止策を講じてくるだろうか。相当難しいな。


 どんな理由かは判らないが亡くなってしまったのは残念である。彼自身、人とのつながりから騎手になり、良くも悪くも人とのつながりの中で騎手人生を送り、一時引退の危機にあったときも人とのつながりによりまた華やかな舞台に立てた。つまり彼にとって(いや、彼だけでないけど)”人との絆”こそが生きるため の命題であったはず…騎手から調教師になって今度は人との絆により後輩を生かす立場になったはず…しかしそれをこのように放棄してしまうというのは、、、そこには単なる経営難で片付けられない相当な理由があったのではないかと思う。うーん、鶴留師やすでに亡くなった戸山師はどう思うのだろうかね。”ご苦労さん”と言うか、”馬鹿野郎”と怒鳴るか、詳しいところまでは判らないので想像するしかない。


追記
(“ダービー2勝”の調教師、自殺の真相…飼い葉が買えない)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120124/dms1201241223008-n1.htm
※余談:記事あるごとにダービー2勝という文字を見るが、調教師で取ったのと勘違いさせるような書き方はやめて欲しい


■ドバイWC予備登録

 詳しくは間違ってるかもしれないが、現時点で出走意志のある馬が登録、そこから運営側に選出されて出走可否みたいなところ。注目どころでは、オルフェーヴルがシーマクラシックとワールドカップに、トランセンドとスマートファルコンがワールドカップに登録があった。


 去年の三冠馬オルフェーヴルは阪神大賞典→天皇賞(春)→宝塚記念が既定路線という考えはもう古いかな。もしドバイワールドカップデーで出走するという事になると、その約一ヵ月後にある天皇賞(春)にはまず出ないという事にもなる。有馬記念後のオルフェーヴル関係者コメントなどを見てると、同馬の今年の最大目標は凱旋門賞においてあるみたいだ。

 かのディープインパクトの現役当時にももちろんドバイワールドカップデーは存在したが、ディープは上記の既定路線から凱旋門賞へ向った。オルフェーヴルはどうするんだろうか。予備登録あるという事は、順調に来てれば春から海外へという事だろうかね。ブエナビスタが引退し上の世代の他の馬は今一ピリッとせず、同世代はすでに勝負付けが済んだ。正直、国内にもう敵はいない。オルフェーヴルが海外へ行くとなると今年の天皇賞(春)は混戦で、G1としての意義をますます問われそうである。

 少し安心したのが、スマートファルコンのドバイワールドカップ登録。トランセンドは心身ともに丈夫そうだし間違いなく行くだろう(選出される)と思ったが、スマートファルコンは東京大賞典が微妙なレースだったので心配していた。JBCクラシックは近年稀に見る激闘だと素人ながら感じるくらいのレース。その後よく東京大賞典に出走し、ハナ差とはいえ勝てたもんだと思った。ものすごい疲労があったんだろうなと思いつつも、この馬の地力を改めて知った。スマートファルコンが100%の状態でドバイワールドカップを走るところを見たい。


■昨日みたニュースだが

 地方競馬の勝ち馬投票券の払い戻し率がある程度の範囲で主催者が決められるようになるらしい。払い戻し率を下げられるようにする事により財政状況の改善が目的と新聞にはあった。もちろん、あわせて人気低下の可能性がある事が書かれていて、おまけ程度に人気回復のために払い戻し率を上げる事もできるともあった。

 選択肢としていろいろある事は悪い事ではないと思うが、メリットとデメリットの混在するところであるね。財政健全化に向けて何か策を打とうというのは遅きに失しながらもやらなければならない事。でも、もしかしたら真の狙いは赤字状態の地方競馬を潰してしまおうといった所にあるのでは?などと疑ってしまう。地方自治体にとって地方競馬は税収を上げるための存在であり、赤字状態では完全にお荷物なわけ。どうせいつか潰れるのだから潰す前になんとか甘い汁をすおうと考えた輩がいて…な~んてのは全く根拠のない妄想でしかないわけだが、そうであってもおかしくない世の中である。

○去年末さびしくも幕を閉じた荒尾競馬
(WEBハロン)
http://www.keiba.go.jp/furlong/2011/closeup_data/111230.html



■少し遅れてしまったが東京大賞典’11

勝ったのは単勝1番人気100円のスマートファルコン。
ただし、ハナ差でワンダーアキュート。

スタートから順調に先頭を奪い、後続を引きつけながら逃げるスマートファルコン。ここまではそんなにおかしいとは思わなかった。しかし、直線入り口でいつものように後続を離せない。いや、その前の4コーナーで加速できない。そのため残り200mあたりからずっと後続に迫られたまま、ハナ差の辛勝。

これはJBCの疲労と調整不足からくるものか?
JBCは本当に本当に厳しいレースだったと思う。スタートからトランセンドを制して先頭を奪い、道中付いてこれるのが直後のトランセンドとシビルウォーの2頭なくらい飛ばし、さらに4コーナーから加速して直線入り口でこれらを突き放し、ゴールまで粘りこむ。一言で言えば、逃げ馬としてつけいる隙の全くない最強のレース。でもそれは相当な疲労を伴う。だからJCDは回避。

この東京大賞典はそこからの立て直し。
レースの結果なんてどうでもよくて、順調に調子を戻してきてるなら良し、もしこのレースがこの馬の限界だとしたら…来年予定のドバイでは惨敗する。単純にワンダーアキュートごときに詰め寄られるほど能力が衰えたとは片付けられない状況な気がする。ここで上手く疲労を抜いて調子を戻せるかどうか非常にシビアな状況。

スマートファルコンの陣営はドバイWCから先の事はどう考えているのだろう。勝てばヴィクトワールピサのように引退>種牡馬入りが近づくのは間違い無い。でも負けた場合、ヴァーミリアンやカネヒキリのようにだらだら使い続けられるのだろうか…。


今の日本ダート界の2強、スマートファルコンとトランセンド。
純粋な競争能力はスマートファルコンの方が上だと思っているが、精神面や体の丈夫さはトランセンドの方が勝っているのかなぁ。漫画に良くありそうな主人公とそのライバルみたいな感じである。



有馬記念’11

2011年12月25日 野球&競馬
■有馬記念’11

1着 オルフェーヴル
2着 エイシンフラッシュ 3/4
3着 トゥザグローリー クビ
4着 ルーラーシップ 3/4
5着 トーセンジョーダン クビ

6着 ヒルノダムール
7着 ブエナビスタ
8着 ヴィクトワールピサ
10着 アーネストリー

(JRA公式サイト出馬表)
http://jra.jp/keiba/thisweek/2011/1225_1/syutsuba.html
(JRA公式サイト映像)
http://jra.jp/JRADB/asx/2011/06/201105060810h.asx

 なにから振り返ろうか、まずスタートはブエナビスタ普通、ヴィクトワールピサやや出遅れながらダッシュ良く先行、オルフェーヴルもやや出遅れスタートでそのまま後ろにつける、、、こんな展開。レースのペースはかなりのスローペースであり、ブエナビスタは道中かかりぎみでやや鞍上が苦労してた模様。対してオルフェーヴルは、このスローペースで後ろから行って届くのか?と思わせる位置取りでありながら、残り1000mあたりから徐々に前に進出。

 道中はアーネストリーが先頭、以下トーセンジョーダン、ブエナビスタ、ヴィクトワールピサが2番手あたり。さらに後ろにエイシンフラッシュ、トゥザグローリーがいて、後方にオルフェーヴル。馬群は先頭から最後尾まであまりばらけなかった。

 4コーナーでオルフェーヴルが仕掛けて内に3頭(内からアーネストリー、トーセンジョーダン、ヴィクトワールピサ)を置いた外側から先頭にならぶ。直線で少しずつ少しずつ差をつけながら1馬身ほど抜けたところがゴール。

1着オルフェーヴル
 オルフェーヴル鞍上池添はやっぱり今年調子に乗ってる騎手だと思った。出遅れてもなんら焦ることなく道中スローペースで折り合いをつけ、仕掛ける時を間違えず、後は事故の少ない外から脚を伸ばずだけ。このレースの池添はなかなかの好騎乗であったと思う。さらにこの馬に味方したと思われるのがブエナビスタの参戦。ブエナビスタが参戦する事で他馬からのマークが薄れたはず。でも、今日の競馬なら強くマークされても関係なかった気がするね。

2着エイシンフラッシュ
 スローペースが確定した時点でもしかしてとは思った。この馬は同じくスローペースの日本ダービーを勝った馬である。スローペースでも他馬より末脚が切れるタイプというのだろうか。直線入り口で前と離されてない事を条件に力を出してくるね。トゥザグローリーやルーラーシップが外から伸びてる事を考えると、上位4頭のうち最内を走っていたエイシンフラッシュは馬場的にやや不利だったかも。

トーセンジョーダン、ブエナビスタ、ヒルノダムール、ヴィクトワールピサ
 やっぱり疲労の影響は大きかったか?。これは毎年の有馬記念の傾向でもあるね。トーセンジョーダン5着、ブエナビスタ7着、この秋の古馬戦線主役2頭が惨敗している。海外遠征をしてきた2頭はヒルノダムール6着、ヴィクトワールピサ8着とこちらも負けている。

ルーラーシップ、トゥザグローリー
 G1では今一歩足りない事がつづく…。

アーネストリー
 逃げざるを得なかったのはいかにスローペースであっても厳しかったかな。映像を詳しく見てみれば判るが、3コーナーで少し早めに仕掛けて2番手以下を離そうとはしてた(ちょうどオルフェーヴルが上がってきたのとほぼ同時)。俺はそれで正解だと思うが、残念ながらそこで離しきるだけの加速がなかった。


この結果 、年度代表馬はオルフェーヴルで確定(ブエナビスタに多少流れるだろうが)。
来年、オルフェーヴルはディープインパクトと同じ道を歩みそう。
凱旋門賞…うーん、どうだろうね。

ブエナビスタの引退式の記事
http://uma-jin.net/news/news2011122514.html
ディープインパクトの時に勝るとも劣らない綺麗な写真

ヴィクトワールピサ
来年も現役続行なら、鞍上を武豊に戻して再起を図ってほしい。皐月賞での乗り代わり(武はケガだったから仕方ないが)及びその皐月賞での岩田の騎乗内容がずっと尾を引いてるような気がしてならないね。以降大レースを2つも勝ってはいるが、皐月賞以前までのこの馬の抜群の瞬発力が全く影をひそめてしまっている。


■JCでペルーサを3番人気にするという暴挙を働いた競馬ファンも、ようやく少しは賢くなってきたか。

有馬記念の前日一番人気はブエナビスタ3.5倍ではなく、オルフェーヴル2.3倍。俺はこれでもまだオルフェーヴルのオッズが高いと思う。それにヴィクトワールピサ、トーセンジョーダン、アーネストリーと続く。その後のレッドデイヴィスはちょっと謎だが…。G3をいくら勝ってもこういうメンバーがそろったG1では全く通用しない。ペルーサ、フォゲッタブル、ルーラーシップ、トゥザグローリー、素質馬良血馬と言われていながらG1では今一歩、二歩足りない馬たちが典型例である。


現段階での俺の評価は、上位人気のなかではトーセンジョーダンの株が少し下がっている。さすがに疲労が残っているという記事を見かけたため。逆にヴィクトワールピサは少し↑で勝ちまであるような気がしてきた。

1.オルフェーヴル
2.ブエナビスタ
3.アーネストリー
4.ヴィクトワールピサ
5.トーセンジョーダン

いずれの馬も勝つには中団より前で競馬をする事が絶対条件だと思われる。

あと、枠順が決まった事でもう1つ注目点が増えた。
とにかく馬場が悪い12月の中山競馬場の中でも状態の悪いと思われる最内2頭にヴィクトワールピサとブエナビスタが入った。スタート、ダッシュ力、道中の位置取り、折り合い、仕掛け、この辺り非常にシビアな感じがする2頭。ほんの少しの差でこの2頭の着順に差が開きそう。でも、もし内が利する展開になれば、実力あるこの2頭で決着なんてのもあってもおかしくない。この2頭とそれぞれの鞍上のレースっぷりに注目してみたい。

外にアーネストリー、中にオルフェーヴル。
まぁオルフェーヴルだろうな~、、、って同じような雰囲気の中負けたディープインパクト、勝ったナリタブライアン、シンボリルドルフ。


■さて今年もやってきた有馬記念ウィーク
有力馬は…?

1.オルフェーヴル
2.ブエナビスタ
3.トーセンジョーダン
4.アーネストリー
5.ヴィクトワールピサ

以下、エイシンフラッシュ、ローズキングダム、ペルーサ、ヒルノダムール、ジャガーメイルetc。残念ながら期待してたウインバリアシオンはいない。

私の見解
 おそらく1番人気になるであろうファン投票1位のブエナビスタは、もうJCでおつり無しと見てる。特にJC最後の直線での鞍上岩田のこのレースさえ勝てればよいというような追い方、消耗が大きいんじゃないかなぁ。だから体調落ちで3着以下の可能性が十分にある。かわって2番人気になるであろうオルフェーヴルは菊花賞から間隔十分だし最有力はこの馬だね。道中は菊花賞の時より前目につけてほしい。

 人気2頭以外で来そうな気がするのはアーネストリー。有馬記念は右回りであり、オルフェーヴルと同じく前走天皇賞(秋)からの間隔十分なので勝ちまである。天皇賞(秋)勝ち、JC2着のトーセンジョーダンはこの秋充実してるけど、やっぱり疲労が気になる所ではある。


という風に、実績がある馬で間隔十分な2頭と使われてる2頭に注目してみたい。
間隔十分な2頭は調子、使われてる2頭は体調のコメントに注目だ。

おまけで中山無敵のヴィクトワールピサ。


■JRAサイトに妙なギャルゲーが置いてあった

プレイヤーは”馬”
じっくりやってみたいけど時間がない。


JCD’11

2011年12月4日 野球&競馬
■JCD’11

1着 トランセンド
2着 ワンダーアキュート 2馬身
3着 エスポワールシチー ハナ
4着 ラヴェリータ 1/2

(JRA公式サイト出馬表)
http://jra.jp/keiba/thisweek/2011/1204_1/syutsuba.html
(JRA公式サイト映像)
http://jra.jp/JRADB/asx/2011/09/201106090211h.asx
(JRA公式サイト1コーナーパトロール映像)
http://jra.jp/JRADB/asx/2011/09/201106090211p.asx

 日本の現ダート王スマートファルコンが出ないジャパンカップダート。前走JBCクラシックでその馬の2着で、この秋3戦目になるトランセンドは絶対にまけられないレースといったところか。しかし以外にもトランセンド一本かぶりの人気ではなく2.0倍。2番人気には前走みやこSで3馬身1/2差の勝利を収めたエスポワールシチー2.8倍。3番人機はシリウスS勝ちのヤマニンキングリー13.8倍だから、一応オッズ上は2強態勢といえる。以下、ダノンカモン、ワンダーアキュート、ミラクルレジェンド。

 結果が出てるからさらに声を大きくするのだがJC直後の記事で触れたように俺は、”エスポワールシチーは100回やってもトランセンドに勝てない”と思っていた。着差とかそんなものは問題ではなく、あのJBCクラシックでスマートファルコンのスピードに唯一付いていけた馬。いかに前哨戦G3を圧勝とは言え、相手が違うよ。個人的な思いとは裏腹になぜにエスポワールシチーは2.8倍もの支持を受ける…。


 今日はレースを生では見てないので簡潔に。スタート直後押して押してトランセンドが先頭へ、2番手内側に少し押してエスポワールシチー。馬群はまったくばらけずそのど真ん中にワンダーアキュート、後方2番手にヤマニンキングリー。実力馬トランセンドが強引に先頭に出たからか?意外にもペースはすぐに落ち着いた。詳しくはしらないけど、ま~このあたりジョッキー間でかけひき(密約?)ありそうなニオイがしてる。審議の件も含めてねw
「審議対象は俺の馬じゃなくて、お前の馬だr(ry」
いえなんでもございません… … …

 道中たんたんと流れ3~4コーナーでエスポワールシチーが微妙にペースを上げたか内の先頭トランセンド、その直後外2番手エスポワールシチー。そしていつの間にか凄くいい位置にいるのが3番手最内のラヴェリータと鞍上武豊。前走JBCレディスクラシックで惜しくもゴール前でミラクルレジェンドに差されて2着だった馬。トランセンドが内を締めようにも、締めると進路妨害になりそうかつ、コーナー出口なので加速がついててそもそも締めれない。

 コーナー出口で見えた手ごたえはエスポワールシチーもトランセンドも互角だったけど、直線に入ってからは自力の違いというしかないね。そんなにちぎらないけど絶対につまらない。ワンダーアキュートが加速に手間取ったのか最後の最後でようやく突っ込んできて2着。


1着トランセンド。
 順当すぎる順当勝ち。ケチをつけるなら、この馬ちょっとスタート直後の加速が悪いのかもね。外枠だからというのもあるけど前走もかなり押してたし、しかし押してちゃんと前につけれるんだから格下相手には問題ない。秋3戦結構つめて使われたので流石にこれで今年は終わりかな。JRA賞最優秀ダートホース確定。

2着ワンダーアキュート。
 一応直線で最も鋭い脚を使ったのはこの馬だけど、不利とも騎乗ミスともとれる展開が痛かった。最初は中団にいたのに3コーナーでは番手が後方に下がってしまってて、コーナー出口で加速できずに直線で馬群を縫うのに時間がかかった。惜しかったとも見れれば、馬の力は十分に出せたとも見れた。

3着エスポワールシチー。
 ずっとトランセンド直後の2番手で、3~4コーナー出口では遠心力を利用して外からトランセンドと並ぶくらいまで上がっていた。でもそこまでだった、一昨年のこのレースや昨年のフェブラリーSのようにコーナー出口から直線での突き放しができない。復活とか復調はすでにしてると思う。してこの状態。


JC’11

2011年11月27日 野球&競馬
■JC’11

(JRA公式サイト 出馬表)
http://jra.jp/keiba/thisweek/2011/1127_1/syutsuba.html

(JRA公式サイト 映像)
http://jra.jp/JRADB/asx/2011/05/201105050810h.asx

1着 ブエナビスタ
2着 トーセンジョーダン クビ
3着 ジャガーメイル 1-3/4
4着 トレイルブレイザー 1/2
5着 ウインバリアシオン 3/4
------------------
6着 デインドリーム (1番人気)
8着 エイシンフラッシュ (5番人気)
9着 ローズキングダム (9番人気)
13着 ヴィクトワールピサ(4番人気)
16着 ペルーサ (3番人気)


 毎年恒例、日本馬対外国馬のジャパンカップ。今年はジャパンカップ史上はじめて双方が世界のチャンピオンホースを有してのレース。私は、先日の記事に書いたようにさまざまな注目点をもって見ていた。

 レースのスタートで凱旋門賞馬デインドリームが少しダッシュがつかず、それを取り戻そうと鞍上が積極的に行き場を探してるようだった。しかし、その行為によって前の馬に近づく事になり1コーナーで不利を受けた模様。前を走ってる馬(オウケンブルースリか?)が煽って立ち上がり気味になり、その直後外につけていたデインドリームが少しあおられてしまった様子。一方、日本のチャンピオンホース、ドバイWC勝ちのヴィクトワールピサは最後方。私には追込にかけ脚を溜めているというより、単に追走しているだけに見えた。体調が万全じゃないのだろう。結果的にこの2頭は掲示板に入れずに負けている(前者6着、後者13着)。

 という風に、いきなりメインの2頭に勝ちがなくなったなと素人目にもわかる展開で始まったレース。先行するのは外国馬ミッションアプルーヴドと2番手にトーセンジョーダン。ブエナビスタは中団やや前の内側、直後の外にローズキングダム。1000m通過は参考タイム61.8秒。

 レース中盤までとくに大きな動きも無くたんたんと流れていた中、残り1000m手前あたりで、ウインバリアシオンが中団やや後方から一気に前にあがってくる。鞍上の安藤勝巳はこの馬をなんとかして勝たせようという苦心の結果、この展開かな。ほんと神戸新聞杯からここ数戦は苦労、苦心、工夫が見て取れる。安藤勝巳は今JRAのジョッキーで指折り(№1か?)の勝負師だと思うわ。

 4コーナーから直線入り口は先頭外ウインバリアシオン、内ミッションアプルーヴド、直後トーセンジョーダンという態勢、ブエナビスタはその3頭を前におき、さらに外側に数頭を見る7、8番手の内側でまだ我慢。デインドリームは後方3番手、ヴィクトワールピサにいたっては最後方のまま。残り400mあたりで先にしかけてたウインバリアシオンがちょっと苦しいかなというところ、かわって内から外へ若干強引に持ち出してきたブエナビスタが上がってくる。

 直線残り200mでトーセンジョーダンとブエナビスタの2頭が少し前に出て一騎討ち状態。外へ持ち出していたブエナビスタが少し前に出たところでゴール。このレースには、世界チャンピオン2騎が早々に脱落した、ウインバリアシオンが大まくりに出た、ブエナビスタが直線でうまく外へ持ち出せた、それくらいで特に目立ったかけひきめいたものは感じなかった。

1着、ブエナビスタ。
 前走天皇賞(秋)の最後の失速は展開によるものだとほぼ判明。このレースは一応、ブエナビスタ鞍上岩田の好騎乗という事になるのかな?直線最後の追い方を見てると皐月賞のヴィクトワールピサを思い出してならない。1レースにかける気迫は伝わってくるしそういう意味で岩田は勝負師として十分なんだろうけど、その代償として馬に対する負担がかなり大きくなってると思う。短期免許の外国人ジョッキーに似たところあるね。有馬記念は最後の最後でふんばりがきくかどうかちょっと心配である。

2着、トーセンジョーダン。
 終始先行し、途中のウインバリアシオンの仕掛けにも煽られる事無く自分のレースを貫いた様子。天皇賞(秋)とは全く違うペースのレースだけど上手く流れに乗れてたね。そして、、、俺の脳内理論(前項参照)が間違ってない事が証明されたw。

3着、ジャガーメイル。
 展開に恵まれた面が少しみうけられた。それは4コーナー~直線入り口ではブエナビスタのさらに内側につけてたこの馬。ブエナビスタが外へ持ち出したため、まわりに自由な空間ができ、進路を自由に選択する事が出来た(結果的にはブエナビスタと同じ進路選択だったが)。良くレースを見直してみたらこの馬はレース最初から最後までずっとブエナビスタの直後であった。

5着、ウインバリアシオン。
 若干スローな流れを大まくりして先頭に並んだあたりまでは予定通りだったと思う。だが、直線入り口でさらに加速して少しでも後続を離す事ができなかったので負けた。まくりはスタミナを消費する代わりに、速度を得る戦法。その速度がちょっと足りなかった。それでも粘って5着、世代代表の面目は保った。有馬記念に体調万全で出走できるならかなり期待できると思う。でもそのレースにはオルフェーヴルがいますがね。

6着、デインドリーム。
 数々の凱旋門賞馬が敗れてきたジャパンカップ、高速決着を制した馬だからこそという意味でデインドリームに期待したファンは多かったと思う。でも無理だった。やっぱり欧州の高速と日本の高速馬場では違う。それと事前情報で”すべてが上手くいってる”、”順調にきてる”と伝えられ体調は良さそうなんだろうけど、G1戦闘モードに仕上げられてるのか?という点で疑問はあったね。

13着、ヴィクトワールピサ。
 この馬は順調に見えてもやっぱりなにか不具合を抱えてるんだろうね。有馬記念にドバイWCをよく勝てたものだよ。馬主が夏前から引退時期を公言するような人だから、無理をさせないよう指示がでてたのかもしれない。この馬こそ岩田に騎乗してもらいたい…なんて思いついて思い当たったのが、岩田はかつてヴィクトワールピサ鞍上、ブエナビスタはかつて安藤勝巳が主戦。面白いものだ。鞍上のコメント、”ペースが速くなく…ウンヌン”。いや、出走馬を見ればペースが速くなりにくいのは判るだろう。敗因についてはコメントし難い様子。
 
11着、トゥザグローリー&16着、ペルーサ。
 トゥザグローリーはともかく、ペルーサはなんと3番人気だった。この馬なんでこんなに人気があるの?前走天皇賞(秋)は3着だけど、その前は8着、日経賞で2着、前年有馬記念4着…順調に使われてるとも言い難いしなぜこんなに期待されているか意味不明である。素質馬、素質馬とさわがれた2頭もこれで…。


以上。

来週は個人的に今週よりたのしみなJCダート。
スマートファルコンVSトランセンド再び(の予定)
のはずだったが、スマートファルコン登録なかった…_| ̄|■

JRA公式サイトや各スポーツ誌ではトランセンドの相手はエスポワールシチーという事になっているが、これはいかにも苦しい。着差はつかなくても、今の状態だとエスポワールシチーはトランセンドに100回やっても勝てないと思う。単勝オッズは想像するにトランセンド1.5倍くらいに対し、エスポワールシチーは7倍か8倍。



■JC’11の注目点

(JRA公式サイト 出馬表)
http://jra.jp/keiba/thisweek/2011/1127_1/syutsuba.html

>>出馬表と簡単な経歴<<
1枠1番ジャガーメイル:去年のJC4着、近走ぱっとせず
1枠2番ブエナビスタ:天皇賞(秋)4着、宝塚2着
2枠3番ローズキングダム:京都大賞典1着、天皇賞(秋)10着、去年のJC優勝
2枠4番オウケンブルースリ:2年前のJC2着、前走G2で僅差2着
3枠5番トレイルブレイザー:そのG2アルゼンチン共和国杯優勝
3枠6番トゥザグローリー:天皇賞(秋)5着
4枠7番ペルーサ:天皇賞(秋)3着
4枠8番ヴィクトワールピサ:ドバイWC優勝、今年3戦目
5枠9番サラリンクス:カナディアン国際G1優勝
5枠10番キングトップガン:函館、目黒記念連勝、ただし以降6着12着
6枠11番ミッションアプルーヴド:外国馬近走474
6枠12番ウインバリアシオン:ダービー、菊花賞2着
7枠13番デインドリーム:凱旋門賞4馬身圧勝
7枠14番シャレータ:その凱旋門賞2着
8枠15番エイシンフラッシュ:天皇賞(秋)6着、去年のダービー馬
8枠16番トーセンジョーダン:札幌記念、天皇賞(秋)連勝

 名前だけは結構そろったなという印象。外国からは今年の凱旋門賞1着2着馬が出場する。残念ながら国際色豊かというレースではなさそうである。

注目点その1、敗戦からの建て直し…ローズキングダム、ブエナビスタ、エイシンフラッシュ
 いずれも天皇賞(秋)で敗れたメンツであるが、このなかで距離適正から考えて必ず上がってくるのがローズキングダム。早すぎる流れじゃない事、直線入り口で一気に離されない事、その二つが条件で勝ち負けあると思う。逆に優勝した去年のダービーのようにある程度早い方がよさげなエイシンフラッシュ。ただし、さらに後ろから交わされたら意味無い。成績だけみれば3頭の中で最も安定しているブエナビスタ、前走天皇賞(秋)の最後で見せた”失速”が非常に気になっている。それが衰えや覇気の枯渇からくるものなのか、単に流れによる失速だったのか注目点である。

注目点その2、素質馬の見極め…トゥザグローリー、ペルーサ
 両方ともG1では毎回そこそこの人気になりながらもレースでは今一歩、いや二歩くらいたりない。そろそろ取捨選択見極めの時期に来てると思う。

注目点その3、凱旋門賞1着2着馬…デインドリーム、シャレータ
 今年の凱旋門賞は2:24.4という高速決着。そのレースを4馬身~5馬身で圧勝したデインドリームが出走する。一見すると日本の高速馬場にも合いそうではあるが、本当にそうなのか?欧州の高速と日本の高速が性質が同じとは限らない。このあたり非常に興味がある。というのでそのレースの上位2頭には注目している。

注目点その4、天皇賞(秋)馬…トーセンジョーダン
 天皇賞(秋)はレコード決着ながらスピードよりスタミナで制した印象がある。よってこの馬は、距離が伸びても十分対応できるはず。、、、という脳内理論が正しいかどうかを見たいので注目している。

注目点その5、今年の3歳馬…ウインバリアシオン
 ダービー、神戸新聞杯、菊花賞でいずれも三冠馬オルフェーヴルの2着だったウインバリアシオンが出走する。オルフェーブル自身が出走しないのが非常に残念でならない(有馬よりJC出てほしい)が、同世代のウインバリアシオンと安藤勝巳がどういったレースをしてくれるのか注目してる。

注目点その6、調整不足がつづくヴィクトワールピサ
 今年に入り中山記念、ドバイWCの2戦しか使われていないヴィクトワールピサ。春には香港エリザベス二世C、秋には凱旋門賞といずれも出走回避。どうも慢性的な何かがあるんじゃないかと疑う。やっぱり皐月賞時の鞍上岩田の無理追いが影響してるのではと思われてならない。もし鞍上ずっと武豊だったのなら…


あと、展開。
出走馬の中に逃げ馬いる?


以上かね。
予想なんてのはできません。




■マイコプラズマ肺炎
ヤフーニュースより、増加傾向にあるらしい。
良く考えてみれば俺も00年くらいから数年前に2度3度かかってた疑いがある。冬~春にかけて2、3ヶ月ほどの期間で、時折せきが止まらなくなる事がある。俺の場合は、ピーク時でも軽く吐く程度で治まっていた。吐きながらも大航海時代ONLINEの海事やってた事があるというのは何度か記事に書いた気がする。こういう症状は風邪をひいて熱が出るなんて事がきっかけになったので、最近ではそれに注意するようになった。


■阪神競馬場(関西)からWSJSが取り上げられた
関東と隔年開催だけど、毎年恒例じゃなくなった時点でこの表現がふさわしい。

(JRA公式サイト)
http://jra.jp/news/201111/112105.html

(JRA12年度賞金26億減額)
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20111121-OHT1T00241.htm?from=related


 賞金減額が始まるともう…地方競馬には財政難からそうやってきて、それでも駄目で潰れた所が多々ある。賞金減額という事は予算が減らされるという事で、派手な宣伝や興行(企画)がうてなくなって、人気及び収入の低迷に拍車がかかる(むりにやろうとすればチープさだけが目立ち逆効果)。その流れは当然馬産にも影響を及ぼし、私が子供の頃は年1万とも言われた競争馬の生産頭数が今や7千。実際はもっと減ってるかもしれない。JRAの収入がピーク時に比べ約2/3に落ち込んでるのとほぼ同じ割合で減っている。

 仕方ないよ、これがJRAの怠惰運営の結果。その理由の1つは競馬を好きになってもらおうという事より、とにかく馬券を買えという運営態勢。そんなの馬に興味がないのに競馬人気があがるわけないじゃん。これで馬券を買ってくれるのは普通にギャンブルとしてみてる人だけ。プラスαが無い。
 もう1つの理由は、何もかもが後手後手の対策で世界的番組編成でも香港やドバイ、アメリカ、欧州に主導権握られてる事。日本のジャパンカップより後発のアメリカBCが一大イベントとして拡大の一途なのに対し、ジャパンカップはダートが追加されたにとどまる(しかも別の週)状況。また、世界的ダートの根幹距離である2000mのG1レースが中央競馬にはない。番組改編が何度と無く行われているがとても競馬ファンを納得させるものではないと思う。強い馬、というより速い馬を作るのには成功したと言える日本競馬界だが、犠牲にしたものも大きかったんじゃないかな~。



 なのにJRA!
 ワールドスーパージョッキーズシリーズ(以下WSJS)を関東/関西で交互に隔年で行うとはどういうこった??ただでさえ、大レースは中山東京偏重な番組編成なのに関西を軽視してそれで人気が回復すると思ってンのか!?WSJSは冬の阪競馬場の恒例イベントだったのに、来年から阪神競馬場での開催は1年おきになってしまう。隔年で穴が開く事になった阪神開催(阪神JFはあるけど)に対する代替案はみあたらない。一体何の効果を見込んでの変更なんだろうか?

 WSJSを関東/関西で隔年にするなら、JC及びJCダートをひとまとめにしてこれをWSJS開催地とは逆の方でやってほしい。東京競馬場をダート2000mに対応できるように改修し、JCダートを2000mに変更した上でね。あと、来年は春にリニューアルなった福島で開催がある。前にも言ったけど、毎年中山の荒れ馬場で行われる皐月賞を来年に限っては馬場の良い福島で行ってはどうだろうか、と思っている。復興の地で大レースを行う事は人気面でプラスだろう。さらに言うならリニューアルついでに福島の馬場をAWにしてもらいたかった。


という怒りでありました。

他にも負担重量についてや短距離偏重変更について不満はあるのだが、やっぱりWSJSの隔年開催は納得いかんな~。


■エリザベス女王杯’11

1着 スノーフェアリー
2着 アヴェンチュラ クビ
3着 アパパネ 1
4着 ホエールキャプチャ 1-1/2
---
11着 レーヴディソール

(JRA公式サイト出馬表)
http://jra.jp/keiba/thisweek/2011/1113_2/syutsuba.html
(JRA公式サイト映像)
http://jra.jp/JRADB/asx/2011/08/201106080411h.asx

 スノーフェアリー、ダンシングレインの外国のチャンピオンホース2頭に、アパパネ、エリンコート、サンテミリオン、レーヴディソール、アヴェンチュラといった国内G1馬(ただしいずれも牝馬限定)、さらにホエールキャプチャとかアニメイトバイオといった有力馬。メンバーの豪華さはエリザベス女王杯史上過去最高である事は間違い無い2011年のこのレース。

 一番の注目は昨年のこのレースの覇者スノーフェアリー、凱旋門賞3着もさることながら、その後さらに英チャンピオンS(直芝2000m)を使っての参戦というのだから女傑という名がふさわしい。これに対して2番手候補が国内G1勝ち馬勢という事になるんだが、私は前走惨敗のアパパネ、無敗ながらクラシックを棒にふったレーヴディソール、善戦マン化しつつあるホエールキャプチャあたりがどのようなレースをしどんな結果になるか注目してた。

で、スプリンターズSの事が頭をよぎる俺。
あのレースは超一流の外国馬が一番人気で、日本勢がこの馬には絶対に勝たせないという意気込みが見れたレース(過去ログ参照)。同じパターンになりやしないかと心配してた。


 スタートはホエールキャプチャが好スタート、スノーフェアリーはまずまずのスタートであったが若干横によれていて、もしかしたら接触があったかもしれない。最内のアヴェンチュラは秋華賞とは違い、この馬本来の6~7番手の先行位置。その直後外側にレーヴディソール。こういったところで押し気味で先頭を奪ったのがシンメイフジ。スタンド前を過ぎて1コーナーにかかるときにはすでに大逃げの体勢、2番手にホエールキャプチャ、以下アパパネも先行勢に加わっていた。スノーフェアリーは後方で位置取りを探っているようにみえた。

 1000mラップタイムが57秒と伝えられるが、先々週の天皇賞(秋)がアレだったのであまり驚かなくなっていた。ただ、押し気味の大逃げなのでそのまま逃げ切りにはならないだろうとは思った。それでも3コーナーの坂を上りきったあたりでは、もしかしたら?なんて雰囲気を感じつつも、下り坂のシンメイフジの手ごたえの無さからやっぱり無理だなと思った。4コーナー出口でもまだ7馬身8馬身以上の差があったものの、各馬がスノーフェアリーをマークするため仕掛けが遅れて人気薄の馬が逃げ切り…なんてのは起きなかった。

 4コーナー出口では、先頭シンメイフジ、2番手アパパネ、3番手アヴェンチュラ、、、スノーフェアリーはまだ後方。でも、これが展開のアヤというやつか?

各馬が大逃げ馬を捕らえに一斉に加速したため、4コーナーで全体的に膨れて内が空いた

 この状況が後方待機のスノーフェアリーに味方し、本来外を回らされる可能性の高いところ簡単に内を付く事が出来てた。直線半ばでホエールキャプチャがシンメイフジを捉えて先頭、あとは4コーナーでの位置取りの逆順に先頭が入れ替わり、スノーフェアリーが抜け出した所でゴール。ちなみに大逃げのシンメイフジは7着に粘っている。

 勝ったスノーフェアリーにとっては、本当に絶妙なレース展開だったと思う。当然他の馬からマークされているだろうこの馬、そのために仕掛けが4コーナー付近に集中し内が空く。そこへ突っ込む事が出来たのがスノーフェアリー。鞍上、大逃げになった時点でこの展開を読んでたのか?というくらい上手かったね。1着~4着までのうち、後方待機勢はスノーフェアリーのみ。他3頭は先行勢だったという所だが、前残りの競馬というにはちと違う。5着に中団待機のレインボーダリアが入ってる事からいずれの位置取りにもチャンスはあったレース。または、4コーナーの”ふくれ”を回避できたスノーフェアリーと先行勢の競馬。


1着スノーフェアリー。
 なんていうか引き上げてきた時の他の馬が、おまえこのレースじゃなくてJC行けよと、そんな雰囲気だった。展開に恵まれて内をつけたとはいえ、抜け出す時の瞬発力は並じゃない。高速決着から欧州の重馬場まで対応し結果を出すこの馬と、厳しいローテでもきっちり仕上げてきた陣営、展開を確実に勝ちに結びつけた鞍上ムーアには脱帽です。

2着アヴェンチュラ。
 全力を出し切ったのじゃなかろうか。直線でクビを上げ気味でアパパネの方へよれてたものの、脚は止まってなかったし、実際スノーフェアリー以外には負けてない。もしかしたらスタートで若干後手を踏んでしまったかもしれないが、それ以外で不利は見当たらなかった。

3着アパパネ。
 前々走6着、前走大敗でもう終ったのか?と心配したが、結果的に3着で安心した。このレースで最も安定したレース内容だったのはアパパネと思う。

4着ホエールキャプチャ。
 実力ありと示したものの4着、勝てそうで勝てなかった。シンメイフジを捕らえる寸前は本当にこの馬がやったか?という脚色だったけど、捕らえる時にはもう他の馬に交わされるなという状況になっていた。G1でずっと善戦、何がたりないんだろうな。このまま善戦マンのままなのか、ステイゴールドのように経験を積めば金をつかめるのか、それとも善戦すら不可能になって終るのか、すこし注目したい馬です。

11着レーヴディソール。
 道中は中団の外側を走り、4コーナーでも外を回らされてた。4コーナーでは加速できずに他の馬の置いていかれ、直線でも脚が伸びず惨敗。良いところが全く無かった感じである。この馬の4コーナーを走ってる様子は悪くなかったと思う。普通に伸びなかったか、だとすると実力が無いという事になる。これが復帰緒戦でこの展開だし、もう1レースは見たいね。

俺はすでに全く注目していなかったが、サンテミリオンとエリンコートはもう見限っていいだろう。外国馬ダンシングレイン、なんだか一昔前のジャパンカップの有力外国馬みたいだった。陣営のレース選択ミス。




■今年の国内G1レースここまでのマイベスト3

1.スプリンターズS
2.JBCクラシック
3.エリザベス女王杯


....全部秋だ

■読売巨人軍 清武英利球団代表 緊急記者会見

本日、文部科学省内で清武英利球団代表が緊急記者会見

<巨人>清武代表が渡辺会長を告発「人事介入は人権侵害」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111111-00000061-mai-base
巨人内紛・清武声明(上) 渡邉氏批判、基本的人権ないがしろにした
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111111-00000547-san-soci
巨人内紛・清武声明(中) 酔ったうえで事実に反する発言「経営者として許されない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111111-00000548-san-soci
巨人内紛・清武声明(下) 「最高権力者がコンプライアンス破ってはならない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111111-00000549-san-soci


要するにナベツネ(渡辺恒雄・巨人球団会長)、横からうるせーよと。

権力者のナベツネさん自身がコンプライアンス(内部統制に関する事柄)を破るのはいけませんよと言っている。それまでにもいろいろ積もり積もったものがあったのだろうが、球団人事に直接権力をもっていないナベツネさんが、今秋急に巨人ヘッドコーチを岡崎から江川に変えようとした事で清武球団代表が我慢できなくなったらしい。

普通ならこんな身内のゴタゴタはマイナスイメージなので広めたくないよな?
当然、清武代表も重々承知しているはず。それでもなおこういった会見に踏み切ったのは、自らの力だけではどうしようもない(ナベツネさんを黙らせる事が無理)と判断したからだろう。ナベツネに反旗を翻す形で自らのクビをかけて、マスコミを利用してでも状況を変えたいと。他球団のファンを巻き込んでまで訴える必要があったと。

もう後には引けないところまできてるのだけはわかった

 ちなみに清武自身がクビになる可能性に関する質問が会見の最後に記者からあったが、それに対して清武代表は、”ナベツネさんならオリンパスのような過ちの上塗りをするような事はないと…”という風な、若干褒め殺し気味な回答。個人的にもっとも嫌いな言い回しが最後の最後ででた感じだね。偉いさんの会見といえば、都合の悪い質問には答えない、早々に会見をうちきるなんてのが俺のイメージなんだが、清武代表(ともう1人)はかなり丁寧に記者の質問に答えていた。それだけ必死になってマスコミを利用し、状況を自分の思うとおりに運ぼうとしているのだと…。会見途中で涙のシーン?があったけど、正直一時の感情又は演技乙としか…。俺のような人間には逆効果。

 俺自身はナベツネに対してそんなに悪いイメージは抱いてない。むしろ、ナベツネは日テレの地上波放送を推進していた人だし好意さえもっていた(一時期、日テレ劇空間プロ野球中継の延長が21時50分台まで伸びていたのは彼の影響と言われている)。そして、俺は彼くらいの豪腕がなきゃプロ野球界のしゅう落は止められないと思っている。そのためならドラフト制度のごたごたなどどうでもよい。


清武代表の言ってる事は正論だと思う。
そして権利のない人間が強引に事を進めようとするのは、その権利をもってる者にとっては大変迷惑な事であり、今回のように混乱を招く事になる。間違いなくこれが会見の本筋だよ、これを間違えちゃイケナイ。だが、しかし、この会見はちょっとしょぼかったような気がしてならない。巨人軍フロントを割るような行為、選手や名前の挙がった江川を利用した権力闘争、、、、マイナスイメージが大きいな。

 俺が言いたいのは、頭は二ついらないって事。例え何の権利をもってなくてもナベツネをトップとしてやれば問題ないと思うわけ。清武が妙に代表ぶるというか、権力欲が出てるというか、ナベツネを排除したがってるというか、そんなものハナから考える必要なんてないんだよ。渡辺商店じゃ駄目とか皮肉ってるけど、それじゃあナベツネを排除したら清武商店になるだけだろと。肩書きがどうあろうと、上から下へ流れればいい。


 ちなみにニコ動では公式生放送が13:50の開場直後に満員、ミラーが確認できただけでも8個あったね。

俺、
1.公式生放送入れず
2.ミラー1、開演2分前に追い出される
3.ミラー2、開演25分後に追い出される
4.ミラー3、最後まで見れた。

日テレ系読売テレビのミヤネ屋は完全スルーでした。



■でもさ、この一件今だから言えるんだけど、三國志ONLINEの廬山サーバーの部曲で俺が今回の清武に近い立場で体験してるんだよね。

 全く周りの意見に耳を貸さないワンマン部曲長と、助言したがゆえに最終的に部曲から出る事になった俺含め数名みたいな。お前が間違ってるんだという証拠まで出してるのに”それで?”じゃあ呆れるよね。部曲に残った人も結構いたけど、出て行った人に話を聞くとほとんど理由は一緒だったし、残った人にも同じ思いの人は居た。

だから清武の気持ちもわからないでもない。




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